アオのお気に入り絵本(2歳5ヶ月)
2歳5ヶ月のこの頃、アオがよく持ってくる絵本の記録です。
⚫『くだものだもの』
有名どころでしょうか?
独特な風合いの果物たちが、海水浴場を舞台に自由に過ごしています。
特にストーリーがあるわけではなく、この本のメインはタイトルからも推察されるように「ことばあそび」です。
『パパイヤのパパ パンやいた』
『いちごのごちそう おっこちそう』
など、五七の文節を基本に、韻を踏んでるような踏んでないような、口に出すのがリズミカルで楽しくなる文章で構成されています。
アオも覚えやすいのでしょう、絵を見ながら自分ひとりで読んでいることもあります。
それと、表紙&裏表紙には全果物たちが勢揃いしているので、彼らが本文のどこに出てくるのか探す、というのもアオの楽しみ方のひとつです。
見切れていてほんの少ししか見えない子もいるのですが、確実にどこかに全員登場しています。
そういう、脇役として背景にちょこっと登場している子も、何だか味があって隅々まで見てしまう一冊です。
余談ですが、こちらの「こどものとも」シリーズ、裏表紙(もしくは裏表紙の裏)に出版情報と共に「タイトルの英訳」が書いてあります。
それを読むのも私の密かな楽しみだったりするのですが、『くだものだもの』の英訳タイトルは何だと思いますか?
『FRUITS FRIEND'S FRESH TALK』だそうです。
「上手いっ…!!」と膝を叩きました。(プロが考えているので失礼な話ですが…)
⚫『てじな』
年間購読をしている「こどものとも えほんのいりぐち」シリーズのひとつとして手元にやってきたこの絵本。
実は4月に絵本の年間購読を頼んだ当時、ずらっと表紙が並んでるパンフレットを眺めて、どうしてもこの本だけは魅力を感じることができませんでした。
テーマも奇抜だし、絵柄は地味だし、2歳が食いつく要素がなさそうだなぁと、失礼ながらに思ったのです。
ところが。
いざ、手元にやってくると、アオの大のお気に入りに !
これ、こどものともには珍しい(と思う)仕掛け絵本なんですね。
『てじな』だけに仕掛けがついているという…!
これがあることによって、「絵本の手品」というある意味何でも有りのつまらなさが激減。
「おおっ!」となり、マジックショーを見ている気分になれました。
魔法の言葉がまた面白いのですよね。
「あんどら~いんどら~……うんどら~!!」
アオも一緒に詠唱しながら楽しんでいます。
⚫『ぱたぱたするするがしーん』
こちらは今年度の「こどものとも年中向き」の8月号の絵本でした。
タロが幼稚園でもらってきたものですが、年中向きにしては絵がシンプルでストーリーも単純、全てが擬音語で構成されていて、異色の1冊というか。
もっと小さい子向けではないかな、という絵本です。
そして、予想通りタロは見向きもせず、アオが俄然食い付いた結果になりました。
不思議な形のヘリコプターが、ロボットやスプーン、クレヨンなど身の回りのものを合体させていく、パズルを彷彿とさせる内容で、「ぱたぱたぱた」「するするする」「がしーん」だけでお話が進みます。
アオにはこの単純明快な展開が楽しいようで、最近よく持ってくる絵本のひとつです。